神田神保町で出会う物で古書以外についつい手が伸びてしまうのが、レコードです。とは言っても特別詳しい訳でもないので、見た目に気に入ったものを所謂ジャケ買いをしたり、なんとなく知っているけど聴いた事がない物を選んだりする事が殆どです。
そんな感じで適当に選んだ物でも、想像以上に魅力的な楽曲だったりする事があるし、何よりその当時の空気が実際に知らなくとも蘇るような感覚は、まさにrecordと言わざるを得ないと感じます。
そんな中の一枚。お店の棚にたくさん並んだレコードの中からジャンコクトーの絵が目に飛び込んできました。これはもう、たとえ内容がどうあれ、飾れる一枚だと思いました。
Wikipediaによると、このCharles Trenet(1913年~2001年)という人は、フランスのシャンソン歌手で、優しく軽やかな歌声とパフォーマンスで「歌う狂人(道化師)」と称されたそうです。同時代のジャンコクトーともやはり交流があったようで、このジャケットの理由も分かりました。
このレコードは1979年のものですが、2枚組で1938年から1964年までの楽曲、32曲が収められています。ソロ歌手として活躍していたのが1937年から1977年頃までだそうなので、ちょうどそのころのベスト盤だと思われます。
ジャンコクトー
(Jean Cocteau 1889年 - 1963年)